2014年7月アーカイブ

鉄建や熊谷組などの建設関連銘柄が急進してきています。先週、渋谷開発の材料で鉄建がストップ高を付けましたが、これとは別に、リニア新幹線の着工開始の材料も連休中に出てきているもようです。

一見すると関連性のある材料のような気もしますが、リニア新幹線は品川ー新大阪間となりますので、渋谷の再開発とは別の新しい材料と考えられます。

渋谷開発はせいぜい5000億円規模に対して、リニアは9兆円規模といわれており、材料のインパクトとしてはリニアの方が断然大きいです。世界でも有数の巨大プロジェクトといえるでしょう。

ただ、先週の木曜日に鉄建がストップ高をつけたインパクトがあるので、この材料とごちゃごちゃになっている投資家も多いのかもしれません。タイミング的にたまたまなのか、それとも意図的に重ねてきたのかはわかりませんが、週明けも建設関連銘柄の物色が続くものと思われます。

ただ、リニアの材料としましては、建設関連銘柄が多種多様で銘柄選びに困難がつきまといます。

普通に考えると、リニア新幹線は公共工事ではなく、JR東海が資金を自社で調達する民間事業になりますので、JR東海に近い建設会社だけに発注しても何ら問題はないということになります。公共事業ではないので、身内だけでおいしい思いをしても何ら問題はないわけです。

となると、思い浮かぶのは、やはりJR東日本が大株主となっている鉄建になるでしょうか。

ただ、先週、渋谷関連の材料でストップ高をつけたばかりですので、一旦は調整の方向へ向かうのか、それともさらに急進する方向へ向かうのか、いずれにしても、連休明けの短期資金は建設関連銘柄の物色が継続されることが予想されます。