経済

こちらはSP500の3ヶ月チャートのMACDですが、上昇し続けてきた米国株が約15年ぶりにデットクロスしています。

果たしてこれは何を意味するのでしょうか?

直近CPIの指標などではインフレがピークアウトしつつあるなか、5%前後の利上げ程度ではリーマンショック級の暴落にはならないと感じてますが、このチャートは大暴落の不吉な予感を示唆している気がしてなりません。

その大暴落の原因が、米国の利上げ問題でもウクライナ問題でもないとすれば、もしかして?債務上限の引き上げ問題がこじれにこじれ、本当に米国がデフォルトしてしまうシナリオもありえるのではないか、そう感じております。

米国の債務残高は19日に上限到達となる予定ですが、議会が上限の引き上げを決議しないとゆくゆくはデフォルトになってしまう可能性が出てきます。

タイミングの悪いことに、バイデン大統領の不祥事が明るみになりつつあるなか、すんなりと上限引き上げの合意に至るのでしょうか?「Xデー」はこのような忘れた頃に突然にやってくるのかもしれません。

とはいえ、まずデフォルトは回避するとは思いますが、来週の19日あたりには結果が出てくるので注目していきたいと思います。

先日の雇用統計の結果は失業率が低く、今までのパターンなら下げ材料だったものの、米国株はアゲアゲの結果となりました。雇用統計が強ければ、FRBは利上げをやりやすくなるため、今までのパターンなら下がる材料だったかと思います。

しかしながら、賃金の増加率が下がったので、ソフトランディングの可能性が出てきてたということで株価が上昇したものと思います。

CPIの結果もよい数字が出てくるのではないか、その結果として次回のFOMCでは0.25%へ利上げ幅が縮小されるのではないか、そのような思惑で買いが入ったものと思います。

今までならよい材料は悪材料ということで売られてきましたが、ここにきてそのような逆転現象が解消されてきたものと思います。

ただ、最近の傾向として1日遅れで下げて来ることもあります。sp500でいいますと、月曜日に1890あたりで寄り付けば、そのまま下にもっていかれる可能性も否定できません。

一方で抵抗ラインよりも頭ひとつ抜けましたので、そのまま上に行きそうな雰囲気も感じております。

どちらに行くのかは正直まったくわかりませんが、12月は節税売りで買いが入らぬままに終了してしまいましたので、もしかして?半月遅れのクリスマスラリーがはじまるのかもしれません。

今までのパターンですと数日程度で全戻しの可能性もあるため、あせって一度では買わず、少しづつ様子を見ながら徐々に買い足していくのがよいかと思います。

FOMCが通過しましたが、2023年末のターミナルレートの予想が上振れしたことで株価は下落基調の展開となりました。

以前、パウエル議長はターミナルレートが当初の予想よりも若干高くなると言っていましたが、今回のFOMCの資料では5%~5.25%のレンジを予想している人が一番多く、市場の予測よりも若干は高めになったようです。

この分だと、あと0.75%以上の利上げを見込んでいることになりますが、今のところ長期金利はまだ無反応です。

一方で株価は暴落しているため、逆相関の関係もなくなってきています。

もしかしますと株を売った資金は国債には向かわず、現金でプールされて年末ラリーの開始待ちなのかもしれません。

加えて、VIXにつきましても、通常なら恐怖指数が下がれば株価は上昇する傾向にありますが、今回は両方とも下がっています。

なぞは深まるばかりですが、ここは一旦、今回の暴落で含み損の発生した株を節税売りで現金化しておき、暴落がおさまった頃合いを見計らって改めて買い直すのがカシコイ選択だと思います。

FOMCは概ね想定どおりの内容でしたし、CPIの結果もよく、長期金利は急激に上昇せず、VIXも下落傾向のため、節税売りが完了したあとのクリスマス前後か年末、もしくは来月中には市場は落ち着きを取り戻すのではないかと感じています。

年末ラリーをあきらめるにはまだ時期尚早なのかもしれません。

先日、12月のCPIデータが出てきましたが、結果的には7.1%とのことで、以前に当ブログで予測した数字とほぼ同じような結果がでてきました。

「12月のCPIは雰囲気的には7.2%程度の数字もありえると思いますが、おそらくは7.2~7.6あたり、もしくは7%台後半の数字を予測しています。」(by ピーター)

サプライズ感もあり大幅に上昇した結果となりましたが、昨日の株価は行って来いの展開で一時はマイナス転換した波乱の相場となっています。

かなりよい数字だったのにも関わらず、なぜ行って来いの結果となったのか、なぞは深まるばかりですが、今回のCPIについてはよい数字が出てくることはほぼ予測可能で、前日の値動きから見ても翌日は大幅なギャップアップは誰もが容易に想像できたと感じています。

いわば、お約束どおりのギャップアップであったため、誰もが既に前日に買っていたとするなら新しい買い手は出てこず、そのうち売りが出てくるだろうということで行って来いの結果になった、そう感じています。

ただ、本日のFOMCの発表はまだ不確定要素が残っています。

おそらくはサプライズなしで0.5%の無難な形で落ち着くものとは思いますが、市場の反応としては利上げ幅の縮小が確定次第、株価を上げていく雰囲気が漂っています。

しかしながら、CPIの結果からみて0.5%への縮小は誰もが予測可能な状態のなか、利上げ幅縮小の材料で新たに買いに入る人はそう多くないのではないでしょうか。

加えて、株価が上昇した途端、議長さんの発言で冷やし水が飛び出す可能性もあり、本日も方向感の乏しい展開になるものと予測しております。

今後はおそらく、0.5% → 0.25% → 0.25%でターミナルレート5%にて打ち止めになると思いますが、5%なのか、5.25%なのか、それとも4.75%なのかで意見が分かれるところです。

いずれにしても、ふたを開けてみなければ分かりませんが、仮に利上げ幅縮小となったとしても、買い材料としてはインパクトが薄い状況のなか、それほど大きな上昇にはつながらないものと予想しております。

パウエル議長が12月の利上げ幅を0.5%に縮小すること示唆したことで米国株が上昇しています。ただし、ターミナルレートは以前の水準よりも幾分かは高くなるとのことです。

そのため、12月は0.5%で合計4.5%、さらに2月と3月に何%かを上げて、合計で約5%前後となる可能性が高くなってきました。そうしますと、2月と3月でそれぞれ0.25%、合計で5%あたりで打ち止めとなることが想定されています。

ただ、今まで強烈な0.75%を4回連続継続してきたのに、12月に0.5%を1回だけやり、すぐに0.25%まで落とすのでしょうか。

謎は深まるばかりですが、現時点で出ている情報を総合しますと以下のようになるかと思われます。

12月0.5%、2月0.25%、3月0.25%、合計5%

過去の事例でみてみますと、概ねアゲアゲで利上げをしていき、ある程度の水準まで達したらそのレベルをキープしてヨコヨコのパターンになることが多いように思われます。

そのため、台形のような図形になりますが、今回は0.75%からいきなり打ち止めになるのではなく、0.5%をはさむため、角に丸みを帯びた台形になるのかもしれません。

その後の利下げについては、2006年から2007年の場合は1年間ほどキープしていましたし、1995年の場合は5年間ほどキープしていましたので、すぐに利下げになる可能性は低いものと思います。

その場合の米国債10年利回りについては、概ね、政策金利よりもワンテンポはやくピークアウトする傾向があるかもしれません。ただ、2006年などはターミナルレートに達した時点でピークアウトしたケースもあり、円安がこれで終了となるのか、まだ不明な部分が多いように感じています。

概ね、政策金利が5%に達した場合、長期金利も5%付近がピークになる傾向があるものと感じています。

政策金利の上昇スピードが非常に速いため、もしかしますと、ターミナルレートははるか上まで延長される可能性もありますが、FRBでもはっきりしたことはデータを見ないと分からないようで、誰にも予想はできません。

もともとFRBはインフレは一時的との見解でしたが、結果的にはズルズルと来ましたので、また原油価格の高騰などでズルズルと小幅の利上げを繰りかえして上昇していきそうな印象もあります。

その点、最悪なシナリオではズルズルを繰り返して手に負えなくなる可能性もありますが、過去と比較すると0.5%でもかなり急速な利上げにはなるので、利上げ幅の縮小は妥当なところではないかなと感じています。