2011年8月アーカイブ

以前とはうってかわって中国市場からの資本撤退が加速傾向にあるようです。

これについては、シャドーバンキングといわれる資金調達の方法がバブル経済を生み出していることに主な理由があります。このシャドーバンキングというのは、銀行以外で調達された資金ということになりますが、日本とは違い、中国では企業が銀行からお金を借りるのはけっこうムズカシイのです。

コネとか必要になりますので、中国の民間企業は銀行から資金調達するのが困難で、他のシャドーな金融ルートから調達してくることになるわけです。具体的には、小口債権とかそういう類のもので「理財商品」といわれています。

国営企業の場合は比較的、銀行からも借りやすいようですが、このあたりは資本主義社会での感覚ではあまり理解しにくい面があります。

このシャドーバンキングのお金につきましても、きちんと実態のある経済活動に使われるとよいのですが、「理財商品」の資金は不動産投資などに流れるケースが多く、バブリーな性質があるといわれており、バブルが崩壊する危険性があると見られているわけです。

つまり、お金を使って経済活動をするのではなく、不動産投機などのギャンブルにつぎ込んじゃってるからやばいよっていうことらしいです。

今年の5月、ゴールドマンサックスが中国から撤退したニュースが報じられました。私はこの時、パチンッ!という中国バブルのはじける音が聞こえました。今後も注意深く注視していく必要性がありそうです。

クリーンディーゼルエンジン

真山仁の「ハゲタカ」という小説を知っていますか?
この小説はNHKで放送された後、映画化されたベストセラーで、
何度も再放送されているので見ている人も多いと思います。
この小説の続編「レッドライン」をやっと手に入れました。

「ハゲタカ」は一人の企業買収家が金融業界を相手に
マネーゲームを仕掛けるという話ですが、
その当時、日本でもホリエモンこと堀江貴文氏が企業買収をしかけたり、
村上ファンドの村上氏が暗躍したり、
現在SBIホールディングスのCEOの北尾吉孝氏が現れたり、
まるで「ハゲタカ」の世界観が理解されやすい状況でしたこともあり、
大ヒットになった作品です。

最新作の「レッドライン」は企業買収はもちろんですが、
中国と自動車会社がキーワードです。

最近の自動車を語る上ではずせないキーワードのひとつは
クリーンディーゼルエンジンです。
日本では、うるさい、臭い、黒い煙、パワーがないなど
ネガティブなイメージのディーゼル車ですが、
近年では技術革新で、ヨーロッパを中心に
クリーンでハイパワーなエンジンとして人気が上昇しています。

日本ではエコカーですが、
海外ではクリーンディーゼルカーの開発が進んでします。
どちらが優位かということは一概には言えませんが、
日本車が海外に進出するためには
クリーンディーゼルエンジンの研究開発は欠かせません。

これからの車選びには、値段や形だけではなく、
エンジンにも興味を持ってみると面白いかもしれません。
依然として混迷を極める世界経済ですが、ドルや米国債の信用低下や日本経済の先行き不透明感によって正確な国際金融市場の動向がつかみにくくなってきております。
このような国際金融危機の懸念が払拭されない状況のなか、わたしたちはすばやい対応を常にせまられているわけですが、その際の根拠となる情報の有無によって、その結果には天と地の違いが出てくるものです。

世界経済のグローバル化がさけばれるなか、日本一国のことだけに関心をもつのではなく、各国の国際金融情勢がわが国に与える影響についても、タイムリーに把握しておく必要があります。
リーマン・ブラザーズのように、日本からみると地球の裏側にある一企業の破綻がわたしたちに多大な影響を及ぼすこともあるわけですので、自国の情勢のみならず、国際金融の情勢をきちんと把握しておくことが今後の重要な課題になってきます。
ローンを組むにしても、あるいは株式投資での取引をするにしても、世界経済の流れを正確に見極めることが重要なポイントとなります。

当サイトでは、主に、米国と中国、ヨーロッパ各国の国際金融の動向についてチェックしております。
FXなどの為替取引をする際にも大切なことですが、マクロ的な視点で今後の国際金融市場のゆくえ、ひいては世界経済の未来についても、当ブログで占っていこうと思います。