日本はMMTで財政支出を拡大するべきではないか?

MMT(Modern Monetary Theory、現代貨幣理論)に注目が集まっていますが、米国下院議員のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏が支持したことで主流派経済学者たちとの間で論争になっているようです。

このMMTは財政赤字でもインフレにならない限りは問題ないという理論ですが、借金による財政支出を容認するとハイパーインフレになるとのことで主流派経済学者たちとの間で議論がされています。

ただ、そもそも日本はずっとMMTしてたんじゃないのとぼくは考えており、国の借金は既に1000兆円を超えてますが、インフレどころかデフレ脱却もままならない状態です。誰も本気でこれを返済しようなどとは考えてなどいませんし、プライマリーバランス黒字化だのと言っている人もいますが、延期に次ぐ延期で本気度がまったく感じられません。

日本は実質的にMMT状態なのに、MMTは絶対だめだというようなおかしな話になっています。おそらく、MMTで都合が悪いのは富裕層なのではないかと感じていますが、インフレになると資産価値が目減りしてしまうため、デフレの方が好都合なのだろうと思います。

いずれにしても、既にMMT理論が世に放たれてしまった以上、今後は世界経済MMT化の流れが加速していくものと思います。個人的には、借金をしての雇用というよりも、現役世代の減税にお金を使ってもらいたいものです。

財務省は将来の世代に借金を押し付けるべきではないという趣旨のことを言っていますが、団塊の世代はさんざん借金を増やしておいてこの言い草はないです。遠い将来世代のことを心配するよりも、今、目の前で増税に苦しんでいる現役世代の救済を早急に進めるべきといえるでしょう。