英国ショックはまだ何もはじまってない

英国のEU離脱から数週間が経過しておりますが、果たして今月、リーマンショック級のイベントがやってくるのでしょうか?

まだ、その兆候は出ておりませんが、ポンド安の流れが止まらず、1ポンド130円前後をウロウロしているところです。ここで2008年のリーマンショックの月足チャートと今年の日経平均チャートを比較してみますと、チャートの動きがかなり似通っていることに気づいた人も多いと思います。

上が2008年のリーマンチャート、下が2016年の日経平均チャートです。

私のチャートの見方が正しければ、来月に小幅の陰線を付けた後、9月に大幅な下落になることが示唆されています。これはおそらく、ファンドの換金売りの時期などとかさなることが原因の一つなのでしょうけれども、偶然とするにはあまりに酷似しすぎています。

リーマンショックの時も、リーマンブラザーズの破綻から持ち直すかと見られていた時に、結局は倒産してしまったり、連鎖的に破綻してしまったりと株価が下落しきるまでに数か月程度の時間を要しました。

なぜ、リーマンショックと今年のチャートがかぶるのかは知りませんが、もし闇の勢力による何らかの力が働いて意図的にチャートが形成されているとするならば、今年年内はかなりリスクが高い状況といえます。

そして、とても気になるのは、安倍総理が伊勢志摩サミットでリーマンショック級の景気後退がどうのということを口にしていたことです。

消費税増税延期の口実にされたとニュースで報道されていましたが、一国の総理ともあろう人が、何の根拠もなくそのようなことを話すとは考えられません。コモディティ価格の推移や新興国の経済指標など、リーマン時と似通っている点については資料として持っていたのでしょうけれども、何か決定的なインパクトのある情報を持っているように思えてしかたありません。

このあたりは憶測の域を出ませんが、政府が消費増税を見送ってリスクオフした以上、個人投資家もリスクオフすべき時期ではないかという気がしております。

LINEが近くに上場するようですが、なぜこの時期を選んだのかということも気になっています。うがった見方をすれば、日経平均が暴落すれば、あまりうまみがなくなってしまうので、上場ゴールの最後のチャンスと見たからなのではないかという気もしないではありません。