中国市場からの国際資本が撤退傾向

以前とはうってかわって中国市場からの資本撤退が加速傾向にあるようです。

これについては、シャドーバンキングといわれる資金調達の方法がバブル経済を生み出していることに主な理由があります。このシャドーバンキングというのは、銀行以外で調達された資金ということになりますが、日本とは違い、中国では企業が銀行からお金を借りるのはけっこうムズカシイのです。

コネとか必要になりますので、中国の民間企業は銀行から資金調達するのが困難で、他のシャドーな金融ルートから調達してくることになるわけです。具体的には、小口債権とかそういう類のもので「理財商品」といわれています。

国営企業の場合は比較的、銀行からも借りやすいようですが、このあたりは資本主義社会での感覚ではあまり理解しにくい面があります。

このシャドーバンキングのお金につきましても、きちんと実態のある経済活動に使われるとよいのですが、「理財商品」の資金は不動産投資などに流れるケースが多く、バブリーな性質があるといわれており、バブルが崩壊する危険性があると見られているわけです。

つまり、お金を使って経済活動をするのではなく、不動産投機などのギャンブルにつぎ込んじゃってるからやばいよっていうことらしいです。

今年の5月、ゴールドマンサックスが中国から撤退したニュースが報じられました。私はこの時、パチンッ!という中国バブルのはじける音が聞こえました。今後も注意深く注視していく必要性がありそうです。