反ウォール街運動にソロスの影

国際的にも飛び火している反ウォール街運動ですが、どこか唐突に起こってきた印象も受け、なぜ?という疑問を持つ方も少なくありません。また、ウォール街から離れるほど意味あいもぶれてきている感じもし、遠く離れた中国では政府が主導しているとか、日本では反原発的な色彩を帯びているとか、たいていの人にとってみれば、ふーんというような感じで眺めているのが大部分という傾向があります。

ただ、ロイター通信が伝えたところによると、この反ウォール街運動にソロス氏とのつながりを示す証拠を発見したとか、しなかったとかいわれていますが、もしまっさきに槍玉にあがるような人物が反ウォール街運動を主導していたとしたら、意外な感じもしてしまうわけなのです。

当の本人は否定しているようですが、この話が本当だとしたら、おそらく免罪符的な意味合いが含まれているような気がします。ソロス氏は今年にはいってから、投資活動からの引退を表明し、ファンド内の資金を返還することを決定しています。
また、年齢も81歳になったとか、ならなかったとかという話なので、今後は慈善活動的な方向性へ転換していくのではないでしょうか。たいていの大富豪というのは、だいたい慈善活動へ回帰していくのは一般的なわけです。

一部の人間が大部分の富を得ていることについて、社会構造的な欠陥があるのは確実なわけですが、それを修正できる人というのは、そのなかにどっぷりとつかっている人にしかできません。税金が大量に投入された銀行が多額の報酬を得ていたり、あるいは日本でもそうですが、原発などに関しても、津波がくるぐらいでこわれるような仕事をしている企業が公的資金を投入され、その上にボーナスをもらっているというような構造を打破できるのは、一般人にはほぼ不可能に近いわけです。

そのような意味では、非常に興味ぶかいニュースなわけですが、はじめはちいさなさざ波だったとしても、次第にビックウェーブへとつらなっていくこともあります。だとすれば、ネット証券などを利用しての株取引というのは、一旦は様子を見ておいた方がいいのかもしれませんね。