バイデン大統領の欧州訪問で原油高なるか?

先週に引き続き原油高のトレンドが継続していますが、本日の原油ダブルブルは17%上昇する結果となりました。

今週はバイデン大統領の欧州訪問が予定されており、24日にはベルギーでのNATO臨時首脳会議やG7首脳会議が開催される予定となっています。ここで何が話し合われるのかは不明ですが、おそらくはNATOの結束を確認したり、ロシアへの経済制裁を強化する展開になるのかもしれません。

米国ではロシアからの原油の輸入を禁止するとのことですが、欧州でも足並みをそろえる展開になると、原油高トレンドにいっそうの拍車がかかる可能性があります。

一方、日経平均株価ですが、原油高であるにも関わらず、上昇する展開となってきました。

これはおそらく、原油高でインフレが加速するため、米国は利上げを強化するのではないかと思いますが、その一方で日銀は緩和を継続するため、円売りドル買いで円安が進行しており、輸出関連の大型株が買われて日経平均が上昇しているものと思います。

あるいは、単純にウクライナの停戦を折り込んできたのかもしれません。

有事の円買は機能せず、また原油高と日経平均高の同時進行となっている一方、円安や原油高によるコスト増大で、飲食店や航空関連などは打撃を受けてしまうものと懸念されています。