GDP改定値は年率1.9%減。実態経済との乖離が浮き彫りに

先月の17日に発表された7─9月GDPの速報値についてですが、前回の年率1.6%減からさらに下方修正され、年率換算で1.9%減の結果になっております。

実態経済で景気がよくなっている実感はないので、当然といえば、当然の結果にはなっておりますが、経済アナリストの予想が大きくはずれる結果になっています。

一方で、日経平均株価は18,000円台をタッチしてます。

円安が進み、自民党の再選が期待されるなかで株価が上昇してますが、GDPの数字が悪い以上、実態経済との乖離幅が大きくなっている点に違和感があるのは否めません。

このまま日経平均株価が20,000円を超えていったとしても、GDPなどの数値が追い付いてこないとなると、どこかで大幅に調整されてしまうような気がしております。

また、消費税の増税は既に延期が決定しておりますので、これ以上、年金資金を使って株価を支える必要性はないのではないでしょうか?

自民党の再選が決定した時点で材料出尽くし、もしくは来年の初頭あたり、何らかのネガティブな統計数字が出たのをきっかけに、ワンテンポおいてから調整期間にはいる可能性も否定できません。2013年5月の暴落のような下落が懸念される期間に入ってきたように感じております。

損切設定をしておく、もしくは株の持越しはしないなどの対策をしておくのがよいかもしれません。