年金の運用利回りは黒字傾向にあり

今年の第二四半期の年金運用結果は、利回りが2.71%で3兆2,418億円の黒字となっているようです。第1四半期の収益額がプラス2兆2,100億円だったので、このままいけば、前年並みの収益になる見込みのようです。

政府が想定している年金の100年安心プランでは年率4.1%の利回りを想定されていますが、この水準を毎年維持することができれば、安心プランの実現も可能になるかもしれません。

もちろん、私自信はまったく政府の数字は信頼していませんし、将来の月6万円とかいうふざけた年金額を頼りに生活するつもりはありません。ただ、年金を管理しているGPIFの投資先は、その15%程度が国内株式への投資となっているため、老後の貯金を株式投資で増やしていこうとしている私の資産構築において、非常に大きな意味を持っているわけです。

仮に、GPIFが保有している株式を全部売却するとなれば、株価が暴落し、私の資産も大きく減少してしまい、老後のお金がなくなってしまうことでしょう。

逆に、GPIFが株式への投資比率を増やし、どんどん購入していってくれれば、私の老後の資産もどんどん増えていくわけです。年金をメインに老後を生活するつもりはありませんが、老後の貯金を蓄えるにあたっては年金の動向には重要な意味があります。

GPIFの今後の動向としては、株式への投資割合を若干ですが増やす方向にいくといわれており、その投資先がどこへいくのかにマーケットの注目が集まっているようです。その会社の株を先回りして購入しておけば、効率のよい投資ができることでしょう。

年金運用の性質からいいまして、委託する投資会社に対しては、その株を購入するにいたった理由を明確に求める傾向が強いです。個人なら何となく買ったでも済みますが、万一、年金の運用で膨大な損失を被った際に、何となく買ったでは済まされないわけです。

つまるところ、理由を聞かれた際に突っ込みが入るようなリスクの高い会社の株に資金が回ってくることはないと考えてもよいはずです。ずっと赤字続きだったけど、今後の利益は期待できるという銘柄ではなく、既に何年にもわたる実績があり、きちんとした説明のできる銘柄でないといけないというわけです。

クラスでいえば、優等生タイプの銘柄には資金が投入しやすくなると考えてもよいかもしれません。

年末にかけて、これから投資銘柄を選んでいく際、GPIFの立場上、買いやすい銘柄を選んでいくことをおすすめします。