株式

昨日、ソフトバンクが東証1部に上場したようで、ぼくも記念に少しだけ買ってみました。

寄り付きは成り売りが多く、成り買いがほとんどなかったように感じていますが、約1463円に1億6千万株のぶ厚い買いが入っていました。

これはおそらく、「売出価格、国内外の売出株式数及びオーバーアロットメントによる売出しの売出株式数決定のお知らせ」にある引受人の買戻しの分かと思いますが、いわゆるシンジケートカバー取引というものになるかと思います。

②当社普通株式 160,369,400株(オーバーアロットメントによる売出し)

上記2記載の引受人の買取引受けによる国内売出しに係る売出株式 1株につき金1,463.75円

割合的には1割程度かと思うので、これは抜けるのではと思っていたのですが、初値はこの1463円で決定したもようです。

その後、小康状態に入ったところで少しだけ買ったものの、上がる雰囲気はまったく感じられませんでしたので、ちょっと上がったところですぐ売却してしまいました。

結局、終値は1282円ということで、チャートで見ると見事な陰線が付いてますが、もしかすると急反発するのかもしれません。今後はどういう展開になっていくのか興味深いところではあります。

現在、ほかの銘柄でナンピン中のため、あまりソフトバンクには手が出ないのですが、出来高が急増するあたりでまた買ってみようかなと思ってます。

ただ、証券会社の人たちは大丈夫なんでしょうか、営業の人も顧客に合わせる顔がないと思いますが、ほとぼりが冷めるまでは休職した方がいいかもしれませんね。

パイオニアが香港系投資ファンドのBPEA傘下に入ることになり、臨時株主総会で承認されれば、2018年3月中に上場廃止となるようです。会社自体は存続するようですが、今後もリストラなど厳しい経営環境が続くことになるのかもしれません。

ぼくはパイオニアの株価が100円を切ったあたりで気にはなっていたものの、出来高が増えてきたら株を買ってみようかなとも考えていました。

ただ、いつまで経っても出来高は増えませんし、いずれ新株予約権みたいな形になるのかなとも感じていたため、手が出なかったのですが、結局は上場廃止で「1株当たり66.1円」でのお買取りになるようです。

現在の株価は88円なので、それを「66.1円」で買い取るのは株主にとっては厳しい結果になったのかもしれません。

正直、上場廃止の文字を見た時、PBR0.44なら100円以上でのお買取りになると思ったので、やっぱ買っておけばよかったと後悔したのですが、結局は66.1円なら買わなくてよかったです。

この株を買い取るにはいくつかの算出方法があるようで、以下のように書いていました。

①市場株価平均法: 89円から105円
②類似会社比較法: 26円から55円
③DCF法: 33円から71円
(参考情報)
純資産価額法: △69円から△56円(1株当たり純資産価額)

採用する方法によって大きな違いがあり、またそれぞれの算出方法のうちでも株価にけっこうな幅があると感じています。

パイオニアは債務超過ではないですし、PBR0.44ぐらいなため、純資産価額法で会社を精算する選択もあると感じますが、いざ会社を精算するとなった場合、資産の帳簿価額と処分価額に違いが出てしまい、実際には配当する資産がなくなってしまうようです。

いずれにしても、「継続企業の前提に関する疑義注記」が付いた時点で、もし支援を受けなければ、いずれは資金繰りで行き詰ってしまう可能性があったのだろうと思います。そうなると株価にもさらに悪い影響が出てきてしまうため、今の段階で上場廃止の決定をするのが最善と判断したのだろうと思います。

実はもうひとつ、電気機器の会社で同じように気になっている会社があり、こちらも100円を大幅に割り込んでほぼ同じような状態なのですが、電機メーカーは研究開発費などでも資金が必要でしょうし、PBRが低いからといって手を出すのは考え物かもしれません。

パイオニアについては、おそらくは66円での幅寄せになるかと思いますので、上場廃止のマネーゲームは発生しないだろうと思いますが、一応、注目していきたいと思います。

スルガ銀行が業務改善計画を提出したようですが、この会見動画がYoutubeにあったので様子を見てみることにしました。

特に目新しいものはなかったと感じますが、「2019年のできる限り早い時期に臨時株主総会を開催」とのことです。臨時の株主総会を開くということは、株主に何か用事があるのだろうと思いますが、具体的な内容についてはいまいちよくわかりませんでした。

このスルガ銀行については、収益力については単体ではまだ増収が継続しているものと思いますので、未だ健在であるとの印象を感じています。

さすがに微減ぐらいにはなっているだろうと思っていたのですが、何が功を奏したのでしょうか、もしかすると一躍有名になったことが影響しているのかなと感じています。できれば、来年もメディアに度々登場してお茶の間を賑わせてもらいたいところです。

残すところ、あとは創業家の株の行方が気になるところかと思いますが、海外の機関投資家の場合、最近の日産などのように将来に禍根を残す形になるかと思います。

株主としては市場で売りさばかれても嫌ですので、できれば、スルガ銀行との間で処理してもらいたい気もするのですが、この後はどのような展開になるのでしょうか、今後も監視体制を強化していきたいと思います。

2018年は不適切な事象が多々発生しましたが、先週は新たに日産自動車が追加されることになりました。ゴーン氏が役員報酬を過少に申告していたとのことで、金融商品取引法違反の疑いで取り調べを受けています。

この役員報酬の過少申告については、個人会社では会社の経費で高級車を購入するなどよくあるので、どの程度の罪に問われるのかは不明です。ただ、虚偽記載をすると投資家を欺いてしまうことになるため、この部分では明確にアウトかと感じています。

今回の日産については、世界的なインパクトの大きさから2018年の不適切ランキングでトップになるであろうと僕は予測しております。てっきり、今年はスルガ銀行で決まりだなと思っていたのですが、メディアの関心はゴーン氏へ移ったように感じました。

このゴーン氏については、三菱自動車の燃費不正の際、株価が暴落したところで出資する対応をとっており、3社連合がより強固になったものと記憶しております。

ぼくはあの時点で日産と三菱自動車はルノーの実質子会社という認識でいたため、正直、日産が日本企業という認識はありませんでした。シャープみたいな外資系の会社なのだろうというイメージが強かったです。

ルノーが日産に43.4%出資しており、その日産が三菱自に34%出資している状態で、ルノーの大株主がフランス政府であることを考えれば、既に事実上、フランスのものと考えてもよいかと思います。ルノーの株主は金のなる木の日産を放棄することは絶対に承認しないでしょうし、資本主義社会のルールでいえば、ルノーが日産を吸収合併しても当然の論理ではないかと感じています。

なので、今さら吸収合併うんぬんもないだろうとは思うのですが、日本の雇用などへの影響が大きく、あまりにも惜しい気持ちもよく分かりますので、力ずくで何とかしようということなのかなとも感じています。

株式比率でいえば、この構成から吸収合併を阻止するのは不可能に近いと考えているのですが、日産側に何か秘策はあるのでしょうか、今後の展開に注目していきたいと思います。

11月14日に楽しみにしていたスルガ銀行の第2四半期決算書が出てきたようです。

さっそく読んでみましたが、内容的には貸倒引当金1074億円を追加経常した上で986億円の赤字とのことで、もし引き当てなければ、差し引き88億円ぐらいの黒字だったのかもしれません。概ね、予想どおりの内容だったのではないかと感じています。

1点だけ不可解だったのが経常収益が全然落ちていなかった点ですが、これはなぜなのでしょうか、スルガ銀行の収益力は未だ健在のようすです。

また、引当金については、ロイターの記事によると1903億円を不良債権に分類して1362億円の引当金を積んでいるようです。

「スルガ銀は、シェアハウス関連融資2537億円のうち、1903億円を不良債権に分類。このうち担保・保証による保全がない1584億円に対し、1362億円の引当金を積んだ。」

この1362億円の規模感から考えると、今後は自己破産者が大勢出てくることを予感させる内容ですが、市場に競売物件が多く供給されてしまうことにより、その他の不動産価格へも影響が出てくるかもしれません。

オリンピックを前に不動産価格が暴落してしまうのでしょうか、マンションなどの不動産価格にまで波及するのかは不明ですが、もしこの赤字決算がリアリティーのある数字であるとするならば、シェアハウスオーナーがゴロゴロ破綻するということを意味しているかと思います。

個人的には、家賃を半額に下げれば空室は埋まるでしょうし、大勢の人が実際に破産するとは思えないのですが、アパート経営の実態には不透明な部分があり、実際にやばいオーナーも多いのかもしれません。

いずれにしても、注目が集まっている状態ではなかなか株価が上昇していかない傾向がありますので、今後はおそらく、しばらくヨコヨコの展開になるのかなという気もしています。